観測1ヶ月・34レコードの内訳——データで見る「止まり方」の型
当観測所は2026年8月14日時点で、決済停止・制限等のイベント34件をトラッカーに収録しています。観測開始から約1ヶ月の記録の内訳を報告します。
| 分類 | 内訳(件数) |
|---|---|
| イベント種別(event_class) | プラットフォームの措置 28/規制・当局 4/働きかけ 1/ネットワークルール 1 |
| 観測階層(tier) | T1 日本・悉皆収録 25/T3 世界文脈・選択収録 5/T2 海外・日本への直接影響 4 |
| 状態(status) | 継続中 24/解除済み 5/一部解除 4/不明 1 |
| 背景の推定(attributed_cause) | ブランド圧力 11/外部団体の働きかけ 4/不明 4/アクワイアラ判断 3/決済代行判断 3/政治的動機 2/当局の要請・指導 2/推定なし(空欄)5 |
表1 ── 収録34レコードの4分類集計(2026年8月14日時点)
イベント種別: プラットフォームの措置(platform_action)28件/規制・当局(regulatory)4件/働きかけ(campaign)1件/ネットワークルール(network_rule)1件。収録の8割がプラットフォーム側の停止・制限措置です。
観測階層: T1(日本・悉皆収録)25件/T3(世界文脈・選択収録)5件/T2(海外・日本への直接影響)4件。
状態: 継続中24件/解除済み5件/一部解除4件/不明1件。収録34件のうち7割が「継続中」です。解除・一部解除に至った事例は9件に留まります。
背景の推定(attributed_cause・確度付き推測): ブランド圧力11件/外部団体の働きかけ4件/不明4件/アクワイアラ判断3件/決済代行判断3件/政治的動機2件/当局の要請・指導2件/推定なし(空欄)5件。
この分布について2点補足します。第一に、「当局の要請・指導」という類型が2件実在します。決済停止に見える事象の背景が決済側の判断とは限らないことは、記事「決済起因に見える停止が実は当局起因」で解説しています。第二に、「不明」(推定を試みたが特定できない)と「空欄」(推定自体を記録しない・notesで補足)を区別して記録しています。憶測で空欄を埋めない方針の実装です。
数値は収録データの範囲での集計であり、日本国内の全事象の統計ではありません(T2/T3は選択収録)。データはCC BY 4.0で配布しています。出典表記例: 「出典: 決済リスク観測所(Payment Risk Lab)」
https://paymentrisklab.com/data/
2026-08-15 増補: 表1(4分類の集計まとめ)・図1(attributed_cause分布の横棒グラフ)を追加。本文の変更なし。
【訂正】(2026-08-28)公開時の状態集計に誤りがありました。誤: 継続中24件/解除済み5件/一部解除4件、正: 継続中22件/解除済み6件/一部解除5件(いずれも観測時点34件中。「7割が継続中」は正しくは約65%)。「解除・一部解除に至った事例は9件」は正しくは11件です。マンガ図書館Z関連2レコードの状態訂正を遡及反映したもので、現時点の集計は継続中28件(収録41件中)です。